縹色の霊/
朝焼彩茜色
身籠って 産み落として
遠のいていった 円の扇子
縹色に染めた夜空を次元のフィルターに通して
オパールが形を整えてゆく 円から欠け円へ満ちる
側面と円柱と竹のよう
東へ西へ梯子に上って眺めたり 井戸に映えるを眺めてみたり
謎を謎のままに畏れながら
明りの明けを待っていた
円の扇子を仰ぐ縹に透明な巨大な霊
身籠って 産み落として
遠のいていった 月とのセンス
同盟まで結んだ間柄故
眺めなくても 天井から眠れぬ夜に
円の扇子で仰ぐ音が聴こえる
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