ドラゴンフルーツは考える/ブルース瀬戸内
べてに失敗したわけでもないし
運命に翻弄されたことはあったが
運命を翻弄してやったこともある。
私はドラゴンフルーツなんだぞと
高らかに誇る自信はないけれども
ドラゴンフルーツを見下す奴らを
私は何があっても許すことはない。
自衛せぬ者は人を守れないだろう。
そういって強がってみたところで
時の流れの速さに大きく嘆いたり
巻き戻せないものを巻き戻そうと
みっともないほど若いフリをして
しょうもないほど賢いフリをして
何かになろうと画策したりもする。
でも私はドラゴンフルーツだった。
これから先もドラゴンフルーツだ。
只今だってドラゴン丸出しなのだ。
こんなことをまた考えてみたいし
まだまだ生きようとは思っている。
たまには皆にお礼も言ってみたい。
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