パブミラーみたいな青空に/元親 ミッド
 
パブミラーみたいな青空に
 
幾条もの電線が、擦り傷のように付いている。
 
パブミラーみたいな青空に
 
並ぶボトルのようにビルが立っている。
 
電柱がバースプーンのように世界を攪拌し、
 
「春の空」ってカクテルを作る。
 
 
 
メニューを見せて下さいと言われても
 
申し訳ありません。メニューはおいてないんです。
 
と応える。
 
だって、ここでは決まり事はありませんから。
 
あなたは、自由なんですから。
 
 
 
 
ようこそ。
 
Bar 新生活 へ。
 
 
 
 
パブミラーみたいな青空に
 
自分なりの夢をオーダーしてみよう。
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