笛の音/
服部 剛
目線の先に、踏み台は置かれ
ゆっくりと腰を沈めて
砂に指先を、ふれる。
――僕は、何処まで翔べるだろう?
自らの心音に、少し震えながら
あの笛の鳴り響く時を、待つ。
前方に、顔をあげる
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