君の放った矢 Dear.S/
森川美咲
君の放った言葉の矢が
僕の胸に刺さった
焼け付くように痛むのは
君の痛みが伝わったからで
僕は傷ついてなどいない
むしろ
君の痛みを
少しでも代わってあげたくて
でもどうにもならなくて
息が苦しい
その場を立ち去り
独り涙する君
泣き腫らした目をふせて
またおずおずと
近寄ってくる君
愛しくて
悲しくて
僕は君のために
何ができるだろう
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