タンカ詩「サクラ」/とよよん
　
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花開き遠く煙りて 桃色の雲と見紛う春霞かな

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色黒だって匂いだけでつられてく 花の香りを打ち消しながら

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花見酒 宴たけなわで切ったもの 仕舞いたくても終(しま)えなくて

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夜桜の瘴気にあてられ卒倒し 後頭部打ってエッサホイサ

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サクラのもとで精算を 願いましては電卓ですか？スマホです。

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桃色の絨毯見上げる春の宵
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水面(みなも)にもまた花が咲き
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