愛していたのに/
ドクダミ五十号
裏切りの夜に
怒りより
落胆
子らも同意
お父さんの味方
快楽の甘美さを
知らぬ俺ではないが
あまりにもひどい
せめてもの救いは
子供を連れ
逃げた事だ
そうでなければ
間男共々
殺していただろう
愛は不確か故に
確定を模索される
嗚呼
悲しみと
等価なのである
戻る
編
削
Point
(1)