「連絡をください」/服部聖一
思えば思うほど、私たちのつながりは
うすいような 強いような ふわふわとした ものだった
何でも言える というのは とても良い関係で
一年ぶりでも いつでもあって話しの続きを始められるということだ
ふたりの関係が 時間を飛びこえる というのか
止まっている というのか
めんどくさくなったら ほっておけるというのも
ほっておいても まあいいか の関係であるということで
ほっておいても良いと 同じくらい ふざけたメールを送ってもいい関係 ということだ
おそろしく おもしろいものだな
私は 三人の多重人格の夢の中で
ひとりの妙齢の女性と
ひとりの年配の男性と
わたし自身
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