僕らはたましいをつなぎあう/
北大路京介
孤独が桜を揺らしている
傷あと
月の光が溢れる
花束を置く
童話の中のソファーに
薔薇の花束
青白い身体寄せ合い
僕らはたましいをつなぎあう
やさしくいじりあう
ふたりで紋白蝶になる
夜の涙にふるえながら
僕らはたましいをつなぎあう
そっとつなぐ
そっと そっと
戻る
編
削
Point
(11)