想ひ出/
宣井龍人
友を偲びつつ
窓辺によれば
窓ごしに見らるる春の四方
散りし桜の梢
若葉の木々
去りし日の想ひ出が
木々の梢にいざよふ
友を偲びつつ
窓辺によれば
窓ごしに見らるる春の空
乙女の涙ぬぐふが如き
星のまたたき
去りし日の想ひ出が
春の御空に浮かびては消えつ
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