道のさき/……とある蛙
 
空に向かって伸びてる道を
僕は一所懸命歩いていた。
歩いて歩いて歩いて歩いた
いつか空に着くもの
と信じて。

歩いて歩いて歩いて歩いたが
空は全然近よってこない。
そればかりか
空に近づく気配すらなかった。

その道は空に向かうふりをして
微妙な R で人を騙して
峠を越えたらいつの間にか
街に向かって歩かされていた。

しかし、僕はそれでもあきらめず
また、反対側から歩き出したのだ。

空に向かって伸びるている道を
僕は一所懸命歩いてみた。
歩いて歩いて歩いて歩いた
空に着かないことが分かってからも
歩いて歩いて歩いて歩いた。

また、峠までや
[次のページ]
戻る   Point(8)