道のさき/……とある蛙
空に向かって伸びてる道を
僕は一所懸命歩いていた。
歩いて歩いて歩いて歩いた
いつか空に着くもの
と信じて。
歩いて歩いて歩いて歩いたが
空は全然近よってこない。
そればかりか
空に近づく気配すらなかった。
その道は空に向かうふりをして
微妙な R で人を騙して
峠を越えたらいつの間にか
街に向かって歩かされていた。
しかし、僕はそれでもあきらめず
また、反対側から歩き出したのだ。
空に向かって伸びるている道を
僕は一所懸命歩いてみた。
歩いて歩いて歩いて歩いた
空に着かないことが分かってからも
歩いて歩いて歩いて歩いた。
また、峠までや
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