砂粒の会話/朝焼彩茜色
 


青く臭く砂鉄の如くカモフラージュされた
若くてぴちぴちした名残り 懐かしむには早い人間歴

 ラップにつま先ブレイク ダサいハッカ煙草
 瞼に乗せるブルーラインにネコ目パンチ
 誰もがかかとに丘を埋め込む 望むところ 奥ゆかしくもなく
 形を削って削ってもスポンジは滴りを止めない

 エレクトロレトロ打ち込み現在を武器に気まぐれと油まみれ 絵画のよう
 懐かしむには長けない丈の人間歴 シャボン玉の軌道を唸る神かい?
 ベイビーなんて母国語以外で云っていいのかい?
 あいうえおさえ陳列するだけの雑魚詩 

 離陸に絡む滑走路 噂の丘のかかと 空き缶飛ばす飛躍主役の人間劇

 ノンヒンシュク 放送禁止ブザーのアラーム 予言
 フィクションは頭の体操 躁手前フツーの有難みの核を松明に
 太陽昇る

若くてぴちぴちした馨り
砂場の大人 懐かしむには早い人間歴 
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