生きる先に必要な光を/イタチ
この夜
私は夢の中で
白い竜巻を 部屋の中でオロオロしながら じっ、と見つめていた
白い竜巻は私の居る家の横をすれすれに通っていき
竜巻が過ぎ去ってしまったあとに私は家からやっと逃げ出した
高いビルに行き着き そこから竜巻をもう一度確認し
やはりすれすれの所を通っていく竜巻を見終えてから
今度は町へと走った
竜巻はばりばりと様々な家を食べていって
その中には私の友達の家もあった
怖くて怖くて
竜巻が追ってくるリアルがあるようでないようで
夢の中で矛盾をくり返す私は
生きようといっぱいいっぱいだった
逃げて逃げて
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