ログアウト/瑞海
 

水を溢した
お気に入りのワンピースが濡れた
足に触れて 冷たい
冷たい 青
つめたい あお
青が蔦る足

それしか
そんなことだけしか
思えなくて

モノクロの雑踏
乾いた風が身体蝕む
静かな朝
靄がかかる

いつから
声が出なかった?
いつから
涙がなくなった?

いつの間にか消えていることが
この世で何よりも怖いのだ

すれ違う瞬間が今だ
コマ送りで進んでいく
だから永遠は無い
いつかは離れて行って
遠くなって見えなくなる

そう気付いた時には
もう何処かに
風船みたく飛んでいて
掴もうとしても
もう取り戻せない 無理なんだ

少しのバクで
壊れてしまうほど
私は脆かったのだろうか


詳しい感情は
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