背伸び/瑞海
 


いつも背伸びしてしまう
疲れた時の息抜き
ではなくて
無理に見栄を張ってしまう

いつも空回りしてしまう
君をがっかりさせたいん
じゃなくて
笑い合えたらそれでいいのに

少し大人になりたくて
僕らは踵を上げて
大きく踏み出そうとする

出来ないことを出来ると言ったり
物事を早まってしまったり
いつも後悔するのは自分なのに
懲りずに背伸びしてしまう

ひんやりした空気が痒い季節に
後悔を込めた溜息

小さくなった背中を押すのは
やっぱりあなたで
無駄に負けず嫌いの私は
また背伸びしてしまう

そんな私を
あなた笑ってくれるから
もう踵が浮かなくなる
かもしれないね



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