ボクの名画座〜映画あ〜じゃこ〜じゃ〜第二館/平瀬たかのり
 
個人的な思いが強くありまして、そういう意味ではこの作品はまさにホンモノの映画なんです。
 全世界の諦め、ダメダメ、投げやり、捨て鉢を凝縮して煮詰めたような主人公が開き直って突き進んでいく様はまさに『人間賛歌』と呼ぶにふさわしい。そして主人公演じる満島ひかり、本当にすばらしい。
 新作『バンクーバーの朝日』も大期待の石井裕也監督、83年生まれ。ホントに才能ある監督だと思うのですが、この作品に代表される彼の作品の「目線の低さ」はいったいどこからくるものか。その理由として、これは全く推測なんだけど、卒業制作『剥き出しにっぽん』を撮るために、友人四人と働きまくってみんなで400万円稼いだそうなんで
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