穴/阿ト理恵
 
でに遊ぶ。ひとつにまとめようとコントロールしようとすることがそもそも間違っていると。オーバーヒートな熱月から、ぼっぼっぼっぼっ、シュウゥゥゥゥ16分音符3連符ソソソラララドドドミミミな魔の音程が逃げ出してゆく。月くらい奪えそう。最大限に開かれた毛穴から棚卸しされる記憶。他人の声ばかり聞こえて、自分の声を忘れて。

もう…もう…もう…もうの後に吐くイイカゲンニシテ!は哲学を分裂させ、熱にうなされた月の庭で犬になったテツとガク、燃えるの、かっこいいの、

なんて、高熱にうなされながら、あまさらさんが即興ゴルコンダ(仮)でだしてくれたタイトル「穴」について穴について穴についてずーっと考えていて、穴という文字を穴があくくらい見続けていたんです。

とどのつまり、わたしは、ただ、これだけが云いたかったような、叫びたかったような、気がするんです。


「空にエってびっくりするような穴をみつけた!」

ってね。







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