ハロウィン/
あおい満月
ふと、
目を止めたことはないだろうか
混んだ電車のなかで
誰かの鞄から覗く蠢く目を
ふと、
感じたことはないだろうか
月が欠けていく夜に
布団のなかで背中に感じた
黒い痛みを
ものみなかたらず
ものみなをしる
すべてはわたしを知っている
わたしはすべてに 知られている。
今、
遠くはなれた
夜の
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