【君の瞳が言っている゛わたしに話しかけて゛】※題名無茶ぶりリレーより/ハァモニィベル
 
きみ、という名の女の子がいた
綺麗な瞳が自慢で、視力も良く、
そして、恋をしていた

だが、問題があった

きみ、は躰が、丸いのだ
太っているわけではない。
ただあまりにも、球いのだ。

じつは、彼女は眼玉なのである。
見ることはできたから、
だから、イケメンの彼に恋したのだ

ところが、話すことができないのだった。
きみ、は眼玉だから。口唇がなかった。
それじゃ、キスだってできない。

きみは、祈った。毎日、星に。
星を見ることはできたから。

するとどうだ、何と!
眼玉の彼女に、真赤なクチビルが生まれた。

「わたしに話かけて」
「わたしに話か
[次のページ]
戻る   Point(3)