夢語り/ヒヤシンス
夢は常に遥か遠くに横たわっている。
僕らはあらゆる手段を用いて少しでもそれに近づこうとする。
幾つになってもそれは大事で光り輝く真夏の太陽のようだ。
空には気さくな雲が流れている。
僕らはまるで本当の兄弟のように手を繋ぐことが出来る。
夢を嫌う心の孤独な者たちにも寄り添うことは出来る。
たとえそれが彼らの心をさらに深く傷つけることだと分かっていても。
それしか出来ないと涙を流す僕らに道端のコスモスは淡く揺れる。
夢を追い駆けることの何が悪いのか。
人に優しく接することの何が悪いのか。
この世に生きていることの何が悪いのか。
ああ、魂の兄弟たちよ。何も悪いことなんてない!
僕らには平等に生が与えられている。
生き方を自ら創造し、花咲く道を往くがいい。
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