新しい靴/Lucy
足にはあわないとわかる
同じ失敗を繰り返してはいけないということも
だけど
私の足にあう靴は世界中のどこにも売っていないのだ
ということも既に知っている
だから
素敵な靴を履く
長年無理をしてあわない靴ばかり履いてきたので
どんなに足が痛くても
平然と顔に出さず颯爽と歩いているようにみせる
そんな技は身につけた
私は私にあう靴ではなく
私の履きたい靴を履く
いつか自分の足にぴったりあう靴を
オーダーメイドで作ったら
どこまでも
翔ぶように歩いて行けるのだろうか
思うまま
伸びやかに
見栄をはらず
我慢もしないで
自由に生きていけるだろうか
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