その趣味すぐに飽きるって知ってるよ/カマキリ
 
ぼくらはだらしなくそこに立っている
空調の効いた戦線にピカピカの武器を携えて
心はいつも迷彩で、読めない彼女はステルス機
粒の揃った爆撃音がそれぞれの肩を通り過ぎて
モデルハウスの本部にたどり着いたんだ

その趣味すぐに飽きるって知ってるよ
テラスの外の大きな木が
その趣味すぐに飽きるって知ってるよ
ぱちぱちと派手に折れながらささやいた

ぼくらはだらしなくそこに立っている


戻る   Point(2)