とろける脳/
瑞海
ワンルームマンションの一室で
カーテンを締め切って
電気も消して
簡易プラネタリウムつけながら
大音量で
エレクトロニック聴いてる
目がしぱしぱして
赤 青 緑に
部屋が点滅し出す
ベースの音が
鼓膜切り刻んでいって
シンセサイザーの音が
脳に刺さって
少し赤くなった脳脊髄液が
耳から垂れて 床を満たして
ああ…
と溜め息ついたら
夜が始まる
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