四国旅行中の夢日記/中川達矢
家の様子を報告しあっているようだ。
僕は出身を尋ねられ「埼玉です」と答えると「なーんだ」と少し馬鹿にされた。
部外者の僕がここにいるべきではないのだろう。だが、ヒロインの子が少しフォローをしてくれて、僕はそこに流れる重たい空気の中にいることになった。
誰にどのような被害が出たのかは正確ではないが、家と連絡が取れない人もいたみたいだ。
「幼いいのちがうばわれなくてよかったですね」という一言が誰かから放たれた時、「いやそうでもないようです」とその場にいた初老の方が口を開く。
ここにいたのは女子だけではなかったことにようやく気づいた。
「幼いいのちがうばわれたのはな…」と初老の方が語りはじめ、皆が耳を傾けた時、僕は目が覚めた。
ちなみにヒロインの方は、僕がお会いしたことのある人ではなく、知らない人であったが、その見た目といい、気遣いといい、魅力的な人であった。
そのうちいつか会えるのだろうか。
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