さよなら鉛筆、トンボ印のちびた秋/阿ト理恵
 


それぞれのはなしのはなしきまぐれにとり散らかしておりまして


鱗雲やきつきすぎて目からうろこくもって、そら、あきがきたらしく


まっさらなノートの白にたじろいでやれることすらできずにねむる


沸点が低くてジョウハツできないきみは今日どんなことをしてた?


おのぞみの未来のために鉛筆のさきっぽは削りすぎないこと




戻る   Point(7)