Into The Bluesky/りゅうのあくび
 
純白の雲から
いつか夏の終わり
銀色に耀く雨粒となって
熟れた小さな果実のように
堕ちていったBluesky
なくしていた蒼い傘が
見つかりました

遠く霞む
紅にたたずむ山脈の
峰々を越えていく
音も鳴らずに稲光だけ
消えていったBluesky
なくしていた蒼い眼鏡が
見つかりました

ふと地球を哲学していたら
乾いた空気に
さんさんと
陽射しだけがきらめいて
かすかに風が吹いていたBluesky
なくしていた蒼い帽子が
見つかりました

現在がなくなると
過去だけがふえていく
未来の空色には
見慣れない風景が
再び広がりながら
晴れ渡っていたBluesky
なくしていた蒼い時計が
見つかりました

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