野茨・・・/tamami
そこここにある道はすべからく
茨が生えていたのだと知った時
それでもかまわずに歩き続けた
道には色々な茨が敷き詰められ
気が付かずに歩いていたけれど
つまづいて転んだ時に振り返る
道路には色々な種類の茨があり
知らずに踏んで歩いていたのだ
その棘の深さも踏み方を知れば
痛さも感じなくなるのであろう
いつしか蓄積され私も知らずに
茨になっていたのかもしれない
茨を踏みながら蓄積された想い
この茨をなめらかにしたならば
茨はもはや茨でなくなるだろう
野茨が好きでも摘むのはよそう
野茨を観る度に胸に刺さった棘
を思い出して抜くのはやめよう
路の茨を踏んだ足の傷が痛む時
茨の棘と一緒に更に歩いて行く
そこここにある道はすべからく
茨が生えていたのだと知った時
それでも歩き続けて行くだろう
茨の棘を慈しみ痛みを知る為に
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