ようこそ、男友達/モリー
 
だだっ広い公園の真ん中で
ちょうど一人が座れるくらいの距離をとり
ベンチに座る
身を硬くしているよう

生まれて初めてラブレターを頂いた
白く上質な便箋とインクのしみ
私の中心に落とし込んでいく
熟れたイチジクのように
胸がジュクジュク痛んだ

白い肌や長いまつげ
あなたは十分素敵だし
語彙が合って話が弾む
ただ、
あなたの歯のとんがりが引っかかって
私はずっと正気で居る

秋風が心地よいし、この公園のことが好きになった

関係性の名前を上書きするつもりはない
一対一、向かい合って対等に
いつまでも一人分の距離を置きながら
仲良くしていきたい
ようこそ、男友達
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