初夜/黒ヱ
 

恋と愛 割れ堕ちる結び
鏡に眼向けて 誰よりも先へ
問うた幾多の同じ言の葉 光の蛻

右の手 左の手 繋がる温度
身体 連なり 温度は熱へ 群がる
思い荒ぶる ただ一つの想いの果て
闇夜に奏では 二人しか知らない

私と同じ 母の
聞いた話
恋は

君の香り
温もりの瀬
思惑 混ぜ合わせる
数多 夜を重ねる

愛よ
「問いかける」
このまま 永久に
「愛は 愛のままであるか」

ここにいる
「心が」
「言葉が」
伝えている 
この先朽ちようとも
また 吐き出づる
私と君 ふたりだけの歌

また結晶に 問いかけ語りかけよう
私たちと同じ道に 幸あれ
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