未明、みえないまま/渡邉建志
 
「夜は遠い」(あるいは「嘘みたいに夜は遠い」)のことだけを、「君」は信じるんだろうと思って。見えなくて。詩人の声しか、聞こえなくて、それだけが、たよりで。見えないことにこそ、希望がより眩しくあって。それが夜だから見えないのか、それとも見えない光に囲まれて眩しくて、見えないのか。手を引いて、私の目でいてくれて、頼り切っていたい、「もうすぐだから」というこの励ましは、理由はわからないけれど、とても近くにあるものだから。



「一つは行き、一つは絶えた」
http://po-m.com/forum/i_doc.php?did=193936
「ばんざい」の繰り返しに、「つぎつぎ」と運ばれ
[次のページ]
[グループ]
戻る   Point(5)