官能短歌 2/時子
 

「友達の家に泊まる」と嘘ついてバッグに詰めた真っ赤な下着



お風呂場で過去の私が啼いている責められ嬲られ喜ぶエコー



おっぱいを吸うのは赤ちゃんだけじゃないって知った十九の夏の終わり



糸を引く芯から溢れたこの愛は涙や海の味と似ている



今だけは意地悪されるのが好きで放送禁止用語囁く




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