その日、風鈴の割れる音をきいた/
阿ト理恵
なつとあきすきませますぎすきがなくだらけた暮らしすきをほしがる
さらさらときれいに流れない指がひっかかってひっかきもがくざらざら
タトタトと外ハネまわる半角で兼ねてより嫌いある女が
その日、風鈴の割れる音をきいた。あしもとにしがしのびよる
ほこり、すをのみ、夕とどろき、うらら、なきこけるあたま眠るしかない
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