ごめんなさい。/千翔
 
夜が恐くてごめんなさい。
ほら、まるで誰かが私を黒くしそうでしょ?
ほら、冷たい刃が突き刺さりそうでしょ?


世界がこわくてごめんなさい。
たとえ、私が願っても運命が変わらないから。
たとえ、あなたが去っても生きていけるから。





あなたが恐くてごめんなさい。


優しい声も。瞳も。
キライです。恐いです。


ほら、誰かが私をそそのかすから。
夜が私を変えるから。


戻る   Point(0)