さそり座と蠍のことども/Giton
 
すね。。。

ギリシャ神話とは風土の違いを感じさせます。

北アジアには、「さそり妃」という王妃の伝説があります。

『蒙古源流』※によれば、さそり妃は、黄河上流にあった西夏国の王妃。チンギス・ハンは、中国征服の準備として、まず西夏を滅ぼし、西夏王シドルグを殺害します。

シドルグの妃であった さそり妃は、「光り輝いていて、そのため夜も灯火を必要としない」とまでいわれた絶世の美女でした。女好きのチンギス汗は、さそり妃は生かして自分の妾のひとりにと食指を伸ばします。

しかし、「チンギス汗に召されたら、その時こそ、彼を刺して夫シドルグの仇を討とう」と心に決めていた さそり妃は、{
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