ボディレンタル/為平 澪
 
名刺を交換するように  
お互いの身体を交換する 
いやッ、 
あの 
好感覚の感触が 
指で 語る 
お互いの一日の 
良い所々について。 
あ、 
の 
母音を胸に置き 
胸を触りながら 
吸う私の男の為に 
いッ、 
という 
イイ所に痛みを 
動かしてみる 
私たちは 
名刺を交換するように 全てを明かす 
貸し切ったホテルで 
白い胸は震え 彼はそびえ立つ 
二つの裸は陰を潜めたまま 
青白い贖罪の涙を流し 
赤緑の血の報いを交わす 
一夜 
あなたを貸し切って 
私はあなたを閉じこめたまま 
夜の扉を開けて 黎明
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