あのね/
床
人はいつからか本当の事を
素直にいえなくなるから
今日もあたしは嘘をつくのね
だって
楽になる の嘘は
楽だ
よ
本当のことはいつも朝になってわかる
白くなったそらに 息を霞めて
このまま遠くに行きたい
さようならみなさん
信じやすい何かにいつもつかまって
あたしは逃げてきたから
紫になった私の右手を
もとにもどさなくちゃいけないわ
簡単な言葉はいつもあたしを侵食する
うそ
つき。
月
人はいつも嘘を重ねてく
その右手が染まっているのも知らずに
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