一瞬一生/
そらの珊瑚
夜空が見せる死へ
立ち会えば
人は願いごとをするのだというけれど
想いに比べれば言葉はもどかしいだけで
現実にはそんな暇もないほど
許されている時間は
まるで人生のように短く
まばたきのひとつさえ出来ないあっけなさで
星は死んだよ
わたしの指先の向こうで
星はどこへ落ちたのだろう
たとえばそこが海だったなら
それは
始まりになる
(じゅっという変換熱の音)
夜明けが始まる
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