離/りり
 
すなが
ひとつぶ
ひとつぶ
おちるごとに

あしたが
きょうに
きょうが
きのうになるごとに

わたしのなかの
あなたは
あいまいな
くうそうのなかのひとになって

あなたのなかの
わたしは
かすれて
どうでもいいそんざいになって

そうして
きづけば
それがいつもどおりに
なっていることでしょう
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