コトバの力/浩一
だれもが日々薄々感じてはいるが
まだ言語化できていないこと
だれもが無意識では分かっているが
言語化しようとはつゆ思ってもいないこと
そんなことどもを 深く察して
的確な語彙の選択と結合で言語化出来たならば
それはひどい妄想かも知れないけれど
それは単なる夢かも知れないけれど
コトバはその本来の力を発揮して
あの名高き「実践」に拮抗できるかも知れない
それはわたしには無理かも知れないけれど
それはわたしの力の及ばぬことかも知れないけれど
その時だけ たぶん
そんなときだけ
コトバがその本来の力を発揮して
意識の地平をすこし拡げる
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