金と銀のスニーカー/梅昆布茶
 
季節をいいあらわそうと思っているうちに
それは過ぎてしまう

足跡と想いはいつのまにか
季節をすり替えて行く

君と金と銀の
スニーカーを交換して
なんか安っぽいねって笑った

僕の足は頑丈な靴を好んで

君の足はたぶん
羽根のように飛びたかったのだろうね

いいんだ季節も物事も変わる

自由に飛ぶがいい

ただ君も僕も

自由はかなり重い鎖で繋がれているってことは
忘れないでいよう

それが僕が君に最後に贈る言葉だ




戻る   Point(19)