「なぜ人を殺してはいけないのか?」という疑問に対する問答/りたわめゆ
殺された人のことや、その人に近しい人のことを、
テレビでは「被害者」とか「犠牲者の親戚や友人」として、その悲痛な叫びを「伝えて」くれるし、
そんな大切な人を失った人の「言葉にならない哀しみ」を、身近に、間近に目の当たりにすることは、
テレビなんかで見るよりも、目撃した人の心に、その激しさが「伝わる」ものだ。
そうやって人は、人には、
間接的であれ、直接的であれ、
感覚的であれ、観念的であれ、
何かを「伝えたり」、何かが「伝わったり」することがある。
「伝える」というのは、此れがなかなか難しいもので、
言いたいことが言えなかったり、知られたくない
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