morendo/黒ヱ
 

「今さ」

肌の熱引きだけを 歩の進めのまま配してた
手を繋ぎ 歩いていた 
夜の中 転々に注ぐ 光の滝を目指して

何かがいても 何もいなくても 嬉しかった
無邪気に 無機質に ただ嬉しかった

いつから 当たり前でなくなってしまったのか
進み行き もう後戻りが見えないところまで 
来てしまい 行ってしまった

「それは宝物」

悲しく思う 悔やみを抱く
何をも 正しく経て来れていないように思うよ

それでも きっと
あなたは 優しく抱き寄せてくれただろうから

つらいよ
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