morendo/黒ヱ
「今さ」
肌の熱引きだけを 歩の進めのまま配してた
手を繋ぎ 歩いていた
夜の中 転々に注ぐ 光の滝を目指して
何かがいても 何もいなくても 嬉しかった
無邪気に 無機質に ただ嬉しかった
いつから 当たり前でなくなってしまったのか
進み行き もう後戻りが見えないところまで
来てしまい 行ってしまった
「それは宝物」
悲しく思う 悔やみを抱く
何をも 正しく経て来れていないように思うよ
それでも きっと
あなたは 優しく抱き寄せてくれただろうから
つらいよ
戻る 編 削 Point(1)