武器よ去らば/蒲生万寿
 
オマエが銃を取り
生者にその銃口を向けるなら
オレは花を摘み
生者にも死者にも手向けよう

生者には「生き抜け」と伝え
死者には「マシな世を作ってみせる」と誓う

オマエは上官の命令だけで人を殺す
オレは自分の意志で共に祈る

命令は意志とは全く関係のない誰かの都合に過ぎない

オマエとオレとの違いはたった一つ
愛を示すかどうかだ

当然オマエにも愛はある
その銃を捨て
命令に背き
一人の今を生きる者に返った時
たかだか1cmほどの鉛の弾が命を奪う虚しさを知るだろう

オマエの愛を示せ
素直に生きるだけのことだ
オマエの人生を
今こそ生きるのだ

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