現場のへその緒(2)/Giton
 
の「馬車のラツパ」は、岡澤氏によって解明されていました。詩行を読むと、2行目の“あたりがいっぺんにスイスになる”の照り返しで、南ドイツ〜スイスのアルプス地方を走る“郵便馬車”のように思われます。「ラツパ」は、馭者の吹くポストホルンです。
しかし、岡澤氏によれば、この「馬車」は、当時小岩井農場に敷設されていた業務用「馬トロ(ばとろ)」(注:「トロ馬車」とも言います。現在は「まきば園」の奥に敷かれた遊覧軌道を観光用「トロ馬車」が走っているだけです。ちなみに、誰にも見られない広野を長時間走るので、すいている日にはカップルがよく利用します。これ、オススメですよw)で、無蓋車に、耕地へ往復する作業員や荷物
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