山小屋の夜/蒲生万寿
収支が
その人工のきらめきの間に間に
人を明るくもし、暗くもしている
間違いなく私はそちらの住人であり
日々翻弄されながらも
あてどなく
浮かび彷徨い
世を渡っている
体に寒気を覚えたのは
気温の低さか、自らの怖気か
その曖昧さを捉え切れずに
またやり切れずに
頭を一周くるりと回し
天を仰いだ
そこには天蓋隈なく広がる星の世界
闇を埋め尽くし
白く瞬く星、星、星
薄墨を流したかのように
天空を横切る天の川
私の二つの目ん玉は
それら無数の星々と対峙した
例えば私の目ん玉を一つの星と仮定して
例えば天空の星々を誰かの目ん玉だと仮定し
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