呪ってんじゃねぇ、光にあふれろ/クローバー
 
くそくだらない人の恋路を
特急列車が踏み潰す
お腹の減りすぎた少女の頭から
おかしなアンテナが伸びている
食欲と性欲の区別もつかず
リンリンリリンと手の中が鳴る
ウッドベースでも良いけれど
せかいがわたしとつながっている
ストリートミュージシャンもどき
くそくらえだよ子供たち
大人が汚いのは当り前さ
それだけ掃除をしてきたのさ
俯いてみては悦に浸る
そんな自分も大好きじゃんか
肩に寄り掛かるよれたTシャツ
剥げた靴を引きずって
雨が防げればそれでいい
騒音の吹き溜まりに横たわる
幸せが行きかう自分以外の
生きている人の声がする
そのほとんどと関係がない
誰かに逢うために駆ける足音
そのほとんどと関係がない
靴の巻き上げた埃を吸って幸せの破片を集めている
幸せにあふれる私の胸中
せかいがわたしとつながっている
呪ってんじゃねぇ、光にあふれろ
それも私と関係が無い
さっさと帰れ、へたくそ、が。

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