夜明けの散歩/
服部 剛
さらな早朝の道を歩く内に
空は段々、明るくなってきて
頭は段々、まっさらになってきて
心には、いくつかの
楽しいアイディアもともり始めた。
(雨の日も、風の日も、旅の歩調で僕は往こう)
遠くに小さい我が家が、見えてくる。
ポストに朝刊が、入っている。
家に入って、階段を上がり
ドアを開く
妻と2才の息子が
おんなじ姿勢と寝顔を、並べている
ひとつの布団に、包まって。
戻る
編
削
Point
(5)