夜明けの散歩/服部 剛
 
さらな早朝の道を歩く内に
空は段々、明るくなってきて
頭は段々、まっさらになってきて
心には、いくつかの
楽しいアイディアもともり始めた。

(雨の日も、風の日も、旅の歩調で僕は往こう)

遠くに小さい我が家が、見えてくる。
ポストに朝刊が、入っている。
家に入って、階段を上がり
ドアを開く

妻と2才の息子が
おんなじ姿勢と寝顔を、並べている
ひとつの布団に、包まって。  






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