スペアー/アンドリュウ
で研究所に向かった
「困りましたね〜 つまりクローンの方がよりあなたらしかったとそう云う事ですよね」
栗田と名乗る研究員はそういってにやりと笑った
「それで私どもにどうしろとおっしやりたいのですか?」
「とにかく困るんですよ 影武者は本人を越えてはならないのは常識でしょう 本物の私がクローン扱いされるなんてはなはだ不愉快です」
「そんな事言われても あなたには注意してさし上げたし第一あなたは契約書にサインされてる」
私はなんだか急に眠たくなってきた 出されたコーヒーに何か薬が入っていたのか…。
遠のいてゆく意識の中で栗田の甲高い声がきこえる…
「それに契約書には書いてあります クローンが本人を上回った場合本人の処分に同意する事、だいいちあなたの会社ももう三分の一は我々クローンなんですよ ハハハ」
「どうやら薬が効いてきたようだわな この調子でいけば十年もすればこの国は我らクローンのものになるわな うひょ〜」
(…た たじけて〜)
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