才能のない批評家から、才能ある新人作家への提言/yamadahifumi
歴史があるさ。そして、それには教科書らしきものもあり、そして文芸雑誌なんていうものがあり、そして、純文学作家なんてものも沢山いるさ。でもさ・・・・それがいったい、何だ?。どうして、そんなもので、定規で線を引くようにして、「文学」を、「言葉で造られた芸術」というものを堅苦しく考えなくちゃいけないんだい?。・・・もちろん、枠組みがはみだす事は、苦しく辛い作業だ。だがね、僕はあえて聞くよ。・・・・どうして、君はそんなに安堵しているんだ?。どうして、君は「文学」なるものをぶち壊そうとしないんだ?。
例えば、綿矢りさという作家がいるね。彼女はそれなりに良い作家だったと思うんだ。・・・最初の方はね。でも、
[次のページ]
戻る 編 削 Point(1)