水彩/
そらの珊瑚
いやさなくて
いいよと
それはいう
かなしみは
いやされることなど
のぞんでやいないさと
筆先でなでていく
涙の成分は
瞳に必要なものだという
いわさきちひろの描く
こどもの瞳が
今日に限って
ひどく近くで
わたしをみつめている
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